自分は、現在のネオ・スラッシュ・ムーヴメントというのは醒めた目で見ている。
確かにLazarus A.D.とかEvileとか、ウーン悪くはないなと思ったバンドは居た。
しかし、アルバム買って聴き込むということは無い。
何故なら、自分はThrash黄金期をリアルタイムで通過しているオッサンなので、
彼らのやっている事は過去の焼き直しにしか思えんからだ。
多分、自分が彼らと同世代であれば熱狂していたかもしれないが。
彼らはOld School Thrashが大好きで、
自分らでもやってみたいと思ってバンドを始めたクチだろう。
ただ、ノスタルジアだけでやっていても、そこからの発展性は無い。
自分が何故当時Thrashにのめり込んだか。
それは、今まで存在しなかった速くて攻撃的で硬派な音楽であったという事である。
新鮮な衝撃であった。
まず、Metallica、Slayer、Anthrax、Exciterといった連中が基盤を築き、
第2世代というべき、Exodus、Megadeth、Sodom、Destruction・・・といったヤツラが、
ムーヴメントを拡大させていった。
そして、重要なのは、この時点でどのバンドもそれぞれ独自の“色”を持っていたという事だ。
やがて、Thrashはメジャーレーベルをも巻き込む大きなムーヴメントとなるが、
粗悪な即席Metallica、Slayerもどきのバンドを多数産む事となり、
発展性を失って失速していく。
だいたい、Metallicaが「Justice」アルバムで低音全く無し、
パタパタドラムの音を作ったら、それをもマネするバンドが多数出てきたのは笑える・・・
のを通り越して考えさせられましたね。
オメーらはモノの良し悪しを自分で判断する耳さえ持っていないのかよって。
で、Thrashの発展性を考えていたというか、独自の色を持っていたバンドという事でこれを。
再発してよ。
?今日の一枚?
Morbid Saint/Spectrum Of Death
'88リリースのアメリカ5人組唯一の作。
当初はGrind Coreなるレーベルから発売されていて、今が3回目の再発。
当時はこんなジャケであった。

内容は初期Kreator+Dark Angelというか、猪突猛進爆走スタイル。
VoもKreatorのMilleに似ているな。
時折聴きたくなる快感爆走音源。
Spectrum of Death

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