新しい記事を書く事で広告が消せます。
第2回はTerry Date。
Atco移籍後のPanteraを手掛けた事で、
“モダン・へヴィネス”ムーヴメントの代表的プロデューサーとして知られている。
基本的に低音を強調したヘヴィな音作りを志向。
彼は1956年生まれ、'89年頃からメタル系のアーティストを手掛け、
名を上げていく。
自分が一番最初に聴いたのはこれだった。
Blessing in Disguise/Metal Church
¥1,434
Amazon.co.jp
Metal Churchの3rd、「Blessing In Disguise」。
VoをDavid WayneからMike Howeにチェンジし、再出発を賭けた意欲作であり、
それまでのスピーディーでスラッシーな印象から、重厚で大作志向の音に変化している。
自分もそれまでの作品より、重低音が強調されてヘヴィさが増していると感じました。
次いで'89にはDream Theaterの1st(意外)、Soundgarden/Louder Than Love、
Over Kill/The Years Of Decayといった作品を手掛け、
名を売っていく。
しかし、彼の名を世に知らしめたのは何と言ってもこの作品。
¥777
Amazon.co.jp
それまでメジャー級の実力を持っていると言われながら、
長年自主レーベルで活動してきたPanteraが遂にメジャーと契約。
それと同時にサウンドのスタイルをがらりと変えてリリースした本作。('90)
この作品以降、“モダン・へヴィネス”、
“モダン・へヴィ・グルーヴ”といったムーヴメントがブームとなり、
Thrash Metalの息の根を完全に止めてしまう。
元々Thrashバンドだったのに、彼らのスタイルを真似て、
自らも失速するというバンドが続出。(w
HMの歴史上で大きな意味を持つ一枚である。
バンドはこれ以降、'96の「The Great Southern Trendkill」までの4枚のアルバムを、
彼の手に委ねる。
'91年リリースのSoundgarden「Badmotorfinger」も彼の代表作と言えるだろう。
¥753
Amazon.co.jp
前作も良かったが、本作の重低音を強調した引き摺るような音作りが、
Black Sabbathを崇拝するバンドの嗜好と一致して生まれた快作。
“Slaves And Bulldozers”の、まさにブルドーザーの如きヘヴィな音作りはたまりません。
間違いなくバンドの最高傑作。
以後はヘヴィさを段々薄めていって、バンドは商業的に成功していきますが、
個人的にはここまでです。
コレ以後も、Prong/Cleansing('94)、White Zombie/Astro-Creep:2000('95)、
Limp BizkitやDeftones、Slipknot等を手掛け、セールス的にも成功。
モダンヘヴィ系に留まらず、Hip HopやOzzy Osbourne等、
幅広いアーティストを手掛け現在も活躍。
個人的にはLimpやSlipknotは興味無いので触れません。(w
¥798
Amazon.co.jp
The Great Southern Trendkill/Pantera
¥907
Amazon.co.jp
- Around the Fur/Deftones
- ¥832
- Amazon.co.jp
往年の名(迷)プロデューサーを取り上げるこのコーナー、
普通の人なら第一回はRobert John “Mutt”Langeや、
Bruce Fairbairnなんて有名所を取り上げるのだろうが、どうせマニヤしか見てないこのブログ、
第一回はRoy M.RowlandDeath。
それ誰?と言う人も多かろうが、Laaz Rockitの3rd&4thをプロデュースした人・・・
と言えば分かるだろうか。
彼は、'85年頃からエンジニアとしてキャリアをスタート、
Rogue Male/First Visitに名前がクレジットされている。
First Visit/Rogue Male

¥1,564
Amazon.co.jp
'87頃からプロデューサーとしての仕事が多くなり、Krearor/Terrible Certainty、
Satan/Suspended Sentence、
そして、前述のLaaz Rockit/Know Your Enemyのプロデュースで、マニヤの間で評判に。

彼のプロデュース作品の特徴は、やたらメタリックでエッジの立った音という印象。
これらの作品を聴くと正に“鋼鉄音”と言った表現がぴったりである。
その反面、他のアメリカのメジャー系プロデューサーに見られる
音の暖かみや広がりはあまり感じられず、
メタルマニヤには歓迎されるが、
他の一般受けしそうなアーティストには不向きなプロデューサーとも言えるかも知れない。

'88にはSatanから改名したPariahの「The Kindred」、
Sabbat(U.K.)の「History Of A Time To Come」を手掛け、
翌'89は彼の代表作と言える、Laaz Rockitの「Annihilation Principle」を製作。
しかし、Thrashの衰退と共に彼の名前を見かける事も少なくなっていってしまいました。
個人的にはDeath Metalなんかの音作りにも合っていたと思うんですが。
Terrible Certainty/Kreator

¥1,033
Amazon.co.jp
Annihilation Principle/Lääz Rockit

¥2,387
Amazon.co.jp
History of a Time to Come/Sabbat

¥1,143
Amazon.co.jp